2010年09月05日

夜警国家と福祉国家

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「現代社会と福祉」という科目があるんですが

難しい。。。でも面白い。。。でも覚えていられない。。。

『小さな政府』と『大きな政府』について…

国家の規模ではないのです。

『小さな政府=夜警国家』

夜警国家というのは…

国家の介入は最低限。

つまり警察・消防などによる治安維持は最低限果たし

経済には介入しないで自由競争に任せる国家のあり方です。

対して

『大きな政府=福祉国家(英:Welfare State)』

政府が大きな役割を果たします。

社会保障制度を整備して、国民生活の安定を図り

財政政策や雇用政策などをを含める場合も。

1980年代、米・レーガン政権と英国サッチャー政権は

ともに「小さな政府」路線を選びました。

レーガノミクス・サッチャリズムと言われています。

日本の中曽根政権も。

時は流れ、今、このような経済状況にあります。

果たしてその路線選択は良かったのでしょうか??

(結果論なので何ともいえませんが)

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バラク・オバマ氏の大統領就任演説

「我々が考えなければならないのは

『大きな政府』か『小さな政府』という問題ではない。

『機能する政府』を確立することこそが重要だ」


私は恥ずかしながら、そんな流れも知りませんでした。

当たり前なのですが、

政府がどのような方針をとるかは

福祉の在り方に大きく影響するのですよね。

よし!真面目に勉強したいと思います…。。。



posted by yyymmm at 18:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

ニッチに注目!エコシステム視点

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ニッチ(英: niche 仏語読み:ニーシュ)

生物学では、ある種が利用するまとまった範囲の環境要因のこと。生態的地位。
(ライオンやトラは、肉食動物として、同じニッチ(生態的地位)を占める…というふうな使い方)

もともとは、寺院などの壁面に設けた像や装飾品を飾るための窪み(壁龕:へきがん)のことを指す。

⇒転じて、ある生物特有の生息場所・資源利用パターンのことをいうようになった。


最近では

ニッチ市場という使われ方をよく目にします。

特定ニーズ(需要)を持つ規模の小さい市場のことです。

ソーシャルワークの理論にも、このニッチの考え方が大きく影響しているものがあります。

その前にまずは生態学(せいたいがく、英: ecology)って、どんな学問なのか…について。

『生態学』とは、生物と環境の間の相互作用を扱う学問分野です。

生物は環境に影響を与え、環境は生物に影響を与えています。

きれいな花が咲いて、そこにブーンと蜂が飛んでいる光景を思い浮かべてください。

花を観察し、葉脈が、葉の形状が、くきが…と、こんな感じで研究するのが『生物学』

対して

花と蜂がどんな影響をおよぼしあっているのか。

その影響は1回きりの「相互作用」ではなく、変化しながら繰り返される『交互作用』です。

花と蜂にはどんな交互作用があるのかを研究するのが『生態学』です。

この生態学には、『ニッチ』という概念があります。

その生物に適した場所。マイノリティ(少数派)を大切にする考え方です。

あって無駄なものはない。どんなものにも価値があるのです。

ソーシャルワークにおける『エコシステム視点』とは

まさに生態学を取り入れた視点!

何か問題を抱えたクライアントがいるとして

従来は、クライエントの対処能力、コーピングをあげることに重きがおかれていました。

でも、クライエントだけでなく、その人を囲む環境・社会を含め見て

社会からの応答性(レスポンス)を高めていくのが、『エコシステム視点』です。

その人の問題解決のため、周囲はどうしたらいいか…とか、制度をどのように変えるとか…

環境を変えていくようなアプローチの仕方なんでしょうか?(すいません、その辺の理解がまだまだ)

「バリやフリー」や「ユニバーサルデザイン」なんかにも考えがおよびます。


なんにせよ、自分でも「問題を解決しよう!」と思うのはもちろんですが

そう思えない人も「自分でも考えるぞ〜!」と思えるような環境や出会いがあったり

環境も、その人に合うように変化しながら

人も物も

目が悪い人も、歩くのが不自由な人も、心に問題を抱えている人も、もちろん私も

互いに少しずつ変わりながら、良い(ほかに表現が浮かばない)関係性が築けるといいな〜♪

いつも理想論みたくなります。話題が横に流れてしまいました。。。


■エコシステム視点■ 関連人物:メイヤー
一般システム論に生物学をプラスした。
人間を生活主体・生活世界・環境世界の三者の有機的連合として統合的にとらえる。
アセスメントに有効。介入のための技法や方法は提示しない。

posted by yyymmm at 09:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

危機介入アプローチ&課題中心アプローチ

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ソーシャルワークのアプローチ

どんなやりかたでクライエントの問題を解決するか…

いろいろな技術(アプローチ)があります。

先日はナラティブアプローチについて書きました。

今回は・・・

☆とっても悲しいことがあって、それを表に出さないままにしていたら
どうなると思いますか?

『悲しみ』が『怒り』へと変わっていきます。

その『怒り』が周囲に向いてるうちはまだいいのです。

(「親が悪い」「先生のせいだ」等々)

そのうち『怒り』は自分に向けられます。

「私がこんなだから」⇒「私には生きている価値がない」などなど

そうならないために、悲しいことが起こったとき、

なるべく早い段階く(6週間以内)に集中的に行うのが

危機介入アプローチです。

*緊急な事態を心理的に解消。
傾聴・受容・支持・カタルシス(浄化)を促す。社会資源を考える。
目的:危機的状況の回避

クライエントの気持ちを言葉などにして、とにかく出してもらいます。

援助者は傾聴し、そんなクライエントの気持ちを受け入れながら

「あなたのせいではないんですよ」というメッセージが伝えます。

そうして、クライエントの状態が落ち着いたところで

課題中心アプローチへと移行することが多いようです。

*比較的具体的で解決できる問題扱う。目標の達成への援助で、達成後は新しい目標をつくる。
目標の設定を、クライエント自らができるように。

例:ひきこもり状態のAさん

家から一歩も出ない ⇒ 夜中、人のいないに近所のコンビニに(達成) 

⇒時間を早くして(達成) ⇒ 少し遠いコンビニ(達成)

*時間の設定も細かく行う。

8か月かけて、Aさんは遠くのコンビニにも行けるようになり

コンビニで夜中のアルバイトを始めたそうです。

posted by yyymmm at 15:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする