2010年08月31日

『精神科ER』を読み精神科入院形態を学ぶ

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おもしろかったです!

『精神科ER』・備瀬哲弘著

その日その時点での「今ここで!」の対処を行うのがER

「入院させろ〜!」と本人自ら来る人、なんとか帰ろうとするご老人、

「死んでやる〜!殺してやる〜!」と叫び保護された人などなど

実にさまざまなケースが。

そこには精神科入院形態についての記述もありました。

任意入院
本人の同意に基づく入院
入院する際、患者本人の同意が必要ということ
指定医の診断不要
ゆえに退院要求があった場合には退院可能
但し、病状から医師が判断して退院させられない場合
72時間に限り退院させない事ができる
入院費は患者負担



医療保護入院
本人が同意できない場合、保護者の同意による入院
指定医の診断必要
入院費は患者負担




措置入院
自傷(自分を傷つけたり自殺企図がある)、他害(他人に危害を加える)等の恐れのある場合
指定医2名以上の判断で入院
入院費は都道府県指定都市負担



緊急措置入院
自傷(自分を傷つけたり自殺企図がある)、他害(他人に危害を加える)等の恐れのある場合
指定医1名以上の判断で入院
入院期間72時間
入院費は都道府県指定都市負担



応急入院
本人の同意に基づかない救急的対応
指定医の診断必要
入院期間72時間
入院費は患者負担
精神病院への一般的な入院




posted by yyymmm at 17:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月25日

社会構成主義からナラティブアプローチへ

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ポストモダンの考え方のなかに社会構成主義というのがあります。

何が社会を構成しているのか??

それは、、、『言葉』です。

まず「物」があって、そこから「言葉」が生まれるのではなく

(目前にある「座るためのもの」⇒「イス」)

『言葉』が『言葉』を生み、そして世界を作る…みたいな考え方だそうです。

例えば、、、

*白髪 *腰が曲がる *しわ

の『言葉』が「老人」という『言葉』を生みます。

そうすると、「老人」についていろいろな説明が蓄積されていくわけです。

「弱いもの」「介護されるべきもの」等々・・・

で、介護施設ができたりサポート体制が生まれたりする=社会ができる

―――というわけです。

うううう〜ん、少し難しい。一概にそう言えない気もする。

まあ、でも先生のお話によるとそういうことみたい。

戻って

『言葉』の積み重なりが世界を作る=社会構成主義は、

客観的な一つだけの真実はないのでは?

絶対的な真実はない。それが現実―――という考え方です。

ナラティブアプローチはそんな考え方から生まれました。

問題を抱えている人(クライエント)の、問題とその人を切り離します。

そうして、クライエントの語り(ドミナントストーリー)をオールタナティブストーリーに書き換えます。

具体例:
クラエント:10才の女の子。7歳の弟がいて、母からの虐待により弟と保護される。
施設で過ごすうちに、里親に巡り合う。里親との生活に馴染めない。

援助側は女の子の話(=ドミナントストーリー)を聞いていきます

そこには

*私は親に捨てられた
*弟は里親になついていない
*言いたいことがいえない、遠慮している、楽しくない等々

さまざまな問題が含まれているのです。

援助側は、ドミナントストーリーを書きかえるサポートをします。

援助者「楽しくないといっても、1つくらい楽しいことあった?」

女の子「そういえば、動物園は楽しかった」

⇒それを絵に描いてもらう。
⇒里親に肩車してもらっている弟とみんなの絵
⇒そういえは、あんなこと・こんなことも楽しかった――等々の気づき

女の子の心に変化が表れ、ドミナントストーリーがオールタナティブストーリーへと書きかえられます。

結果、女の子は
*親に捨てられたけれど、それは大きな問題ではない
*弟は里親になついている

というように変化していったそうです。

実際はこんなに簡単なものではないのでしょうけれど。

ナラティブアプローチ、かなり興味深いです。

少し調べたところ、それなりのリスクもあるようですが、

サポート技術として、もっと深く勉強したいな〜と思ったのでした。




posted by yyymmm at 10:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

ソーシャルワークの歴史〜貧困戦争

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まずは基本から…

ソーシャルワークって??

ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)は、
福祉サービスの利用者(クライエント)に対してソーシャルワーカーが用いる技術の総称・その体系をさしている。

ではその歴史をひもといてみます。

1960年代・アメリカ

ベトナム戦争勃発やケネディ大統領暗殺など、社会不安が広がる。

1963年にハリントン著『もう一つのアメリカ』は、

1950年代アメリカ全人口の4〜5分の1に当たる4000〜5000万人の人が貧困状態にあり、

その貧困は再生産される、貧困は親から子への悪循環(貧困文化)に陥っていると指摘。

1964年、ジョンソン大統領は貧困戦争(War on Poverty)を宣言

⇒貧困克服のための政策課題、職業訓練を中心とした雇用対策事業・教育事業等に着手

また、1950〜60年代のアメリカは、黒人の公民権運動などの人種差別問題も出現し、

「公民権法」や「投票権法」などが成立

各地では福祉組織が作られて、公的扶助引き締め施策への抵抗として福祉権運動が広がる

このような背景のもと、ソーシャルワークはその在りかたが問われることになった。。。

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1954年マイルズ曰く「リッチモンドに帰れ」(原点回帰)

⇒ケースワークの母・リッチモンド。このリッチモンド以来の伝統である社会環境への視点を取りもどすべき!

ケースワークでは診断主義と機能主義が対立していたが、両者の折衷路線が提唱された。

それがパールマン(著書『ソーシャル・ケースワーク――問題解決の仮定』)による

問題解決アプローチ

⇒診断主義の立場に立ち、機能主義理論を取り入れる。

ケースワークに共通な4つ要素『4つのP』を示す。

*人(Person:援助を必要とする人)
*問題(Problem:解決すべき課題)
*場所(Place:援助を行うための場所)
*過程(Process:問題解決への行動や選択の過程)


また、パールマンは問題解決に取り組むクライエントの力をワーカビリティと表現

⇒問題解決への「動機づけ(motivation)」・クライエントの「能力(capacity)」・問題に取り組む「機会(opportunity)」の要素を高めること等がソーシャルワークの重要な働き

さらに、社会問題へ対応できないというソーシャルワークへの批判を受けて

論文「ケースワークは死んだ」で、ケースワークの存在意義を問い直そうとした。


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学んでいて思うのは、女性の活躍が目立つということ。

リッチモンドもパールマンも女性です。

福祉は生活に密着している所も多いからなんでしょうか??











posted by yyymmm at 11:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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