2014年06月04日

社会生活技能訓練(SST:Social Skills Training)A

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前回の続き。

SSTは認知行動療法の一つであり、

対人関係を中心とする社会生活技能のほか、

服薬自己管理・症状自己管理などの

疾病の自己管理技能に関わる日常生活技能を高める方法。

医療機関やの社会復帰施設・作業所・学校・職場等、

実践の場所も多岐にわたり、活用の幅も広い。

1994年4月にはその効果が認められ、

「入院生活技能訓練療法」として診療報酬に組みこまれた。

基本的なSSTの方法は、

あいさつや報告に始まり、

与えられた練習課題に対してロールプレイで技能練習を行う。

その後に宿題を設定して終了となるが、

自分の気持ちを言葉として伝える訓練と、

より具体的な場面を想定したロールプレイを実践することで、

対人関係技能等が獲得できる。

うまくいかなかった場合は、

問題点が明確にしながら何度もロールプレイを繰り返す。

またロールプレイで得た技能を宿題として実生活で試みることで、

技能定着を図ることができる。

「将来はこれができるようになりたい」という

長期目標のもとに、

「まずこれができるようになる」という短期目標を設定し、

それに沿って宿題を考える。

目標は当事者の進歩によってレベルアップしていく。

現在SSTには、

服薬自己管理、
症状自己管理、
基本的会話、
余暇

ーーの過ごし方の4つのモジュールによる練習もある。

ビデオ教材とマニュアル、ワークブックがあり、
これらの教材を活用することで、

より高度な支援が可能となる。

今後SSTの課題としては、

SSTの周知・普及に加え、さらなるエビデンスの蓄積だろう。

そのうえで広く世にSSTを理解してもらい、

積極的に取り入れてもらう必要性がある。

またSST参加者は

社会的スキルの低いものほど参加したがらない傾向にある。

このため参加の工夫や継続への働きかけも必要。

これにはSSTを行うスタッフの支援技術向上も重要。

これまでのSSTは言語的技巧(発言内容や声の大きさ等)や

非言語的技能(表情やしぐさ等)の

「送信技能」改善が重視されてきたが、

近年では状況把握や状況判断の技能、

つまり「受診技能」「処理技能」にも重点が置かれている。

このようにSSTは、

新しい流れを受け入れながら

柔軟な支援方法として形をなしていくと考えられる。

精神障害の人たち等、

さまざまな困難を抱える人たちの

自己対処能力を高め(エンパワメント)、

自立を支援するために、その活用が期待される。
posted by yyymmm at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神保健福祉士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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