2012年06月13日

臨床哲学の本・「待つ」ということ(鷲田清一)

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鷲田先生は大阪大学の総長を経て、大谷大学教授をしていらっしゃる臨床哲学者です。

とても好きで、何冊か読ませていただきましたが、

この本も良かった!

待たずにまつこと。

待つ自分を鎮め、待つことじたいを抑えること。

意識することなく待つこと。

カウンセリングや傾聴も「待つ」こと。

言葉を迎えにいくのではなく言葉が不意にしたたり落ちるのを待つのである。

―――とあります。

確かに言葉を迎えいにいきがちになってしまいますが、

待つことを心にとめなくてはいけません…。

この本の中で九鬼周造さんの本についてもふれてありました。

とてもいいです!内容ざくっとご紹介します。自分へのメモとしても。

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◆九鬼周造「いき」の構造

色に染みつつ色に泥(なず)まないのが『いき』

その色として、九鬼は灰色と褐色と青色をあげている。

その色たちに共通するのは「飽和度の減少」で、淡さ、黒み、沈静である。

がしかし、それとともにどこかに艶やかな色調を隠し持っていなければ「いき」ではない。

「茶色」は、赤から橙を経て黄に至る派手やかな色調が、黒みを帯びて飽和の度を減じたもの。

ここには「色っぽい肯定」のうちに「黒ずんだ否定」を匿(かく)している。

そこにはじめて、「諦めを知る媚態」が「垢抜けした色気」が生まれる。

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色の変わりようも、「待つ」を根底に含んだものに他ならないのでしょうね。


posted by yyymmm at 09:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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